眺めてるだけでも素敵な杢目(もくめ)で感じのいいスピーカーです。
杢目が美しいバッフル板(スピーカー前面の板)には、栃のスポルテッド杢という大変希少な材木を使っているそうで触れてみると柔らかくてしなやかな質感です。
エンクロージャー(スピーカー箱)を形成している材木には欅(けやき)が使用されていて、和太鼓にも使われる銘木で硬く、程よく引き締まった響きが特徴なんだそうです。
フロントロードホーンともいえるバッフル面の仕上がり、エンクロージャーの角につけたRの仕上がり、スピーカーユニットや裏蓋を何度外しても大丈夫なようにネジ止めに鬼目ナットを埋め込んでいたりと細部にいたるまでスピーカー機能と使い勝手のよさ、遊び心まで入っていてほんとにいいスピーカーです。
肝心の音はさすがドイツのヴィンテージスピーカーです。
音が飛ぶように鳴るTELEFUNKENのフルレンジユニットとISOPHONのツイーターユニットの組み合わせは抜群で弦楽器や管楽器の奥深い音色にうっとりしてしまいます。
裏蓋を外すこともできますので後面開放型スピーカーとしても楽しむこともできます。
大らかな鳴りっぷりには感動してしまいました。
ロックやポップもよく聴くので裏蓋をはめておく方がしっかり低音域も引き出せるので好みなんですが、音量を上げると必要以上に箱鳴りしてしまいます。
スピーカーの下に敷くインシュレーターを工夫して音質の改善を試みましたがどうしても箱鳴りが気になるので、吸音材のミクロンウールを取り寄せてみました。
最初は箱の中をすべて埋めてしまうほどのウールを詰め込んでみます。
これだと吸音しすぎてボソボソと音が篭って聴けたものではありません。
少しづつウールを減らして試聴を繰り返してみました。
結果、20cm✖️20cmの切れ端を底面に敷くだけのパターンがバッチリです。
音量を上げても低音域がボワつくこともなく、引き締まったまま音が明瞭でいて円やかな聴き心地。
この程度の調整で音質がグッと変わるんですね。
ケリー・ヨストのピアノが心地よく響いて脳みそが蕩けていきそうです。
目を瞑って聴いているとピアニストの指先まで感じられますよ。
施術を受けながら音のなかに浸っていただきます◎
松のを治療院 谷本吉隆
mail : enkan567@gmail.com
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なお、業者から営業電話が多いため電話に出ることはありません。