手技を学びたいと若い人が教えを乞いにやってこられます。
来られる方たちに何からお伝えすればいいものか。
まずはこれで生活ができるようになることが当面の目標です。
そのための準備をしていくことです。
人様の身体を診るわけですから骨(骨格)・筋肉・神経・血管などを学ぶ解剖学、それらの機能を学んでいく生理学はもちろんのこと、身体にあらわれる機能低下や不全のときにあらわれる症状、病気なども学んでおかなければなりません。
知識だけでは絵に描いた餅になってしまいます。
実際に手を通して患者さまの身体の状態にいい変化がなければ仕事にすらなっていませんから、施術の腕を磨き続けなければなりません。
駆け出しの頃は薄い紙の下にコンマ数ミリの髪の毛を一本引いて、どこに髪の毛があるのか指で探る練習を毎日やっておりました。
筋繊維や神経を指先で捉える訓練です。
それほど繊細で微細な感覚を養っておかなければいい仕事はできません。
これは一朝一夕に身につくものではなく長年の積み重ねによって得られる感覚です。
一日一日の積み重ねです。
上手くいかなくて悔し涙を流すことがたくさんありました。
それでもずっと堪えて、この仕事を続けていくうちに嬉し涙を流せるようになってきました。
辛く厳しい道のりとなるのかもしれませんがそれでもなお、続けていくための工夫が大事なものとなってきます。
感覚を磨く。
五感にとって心地いいものに触れることはとても大切なことなんですね。
今日は味覚が喜ぶものから学んでまいります。
一日一日の積み重ねなんです◎
松のを治療院 谷本吉隆
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