施術中、たいていの患者さんは寝息を立てて寝てしまう方がほとんどです。
幾人の方は施術中に「これはどこが痛んでいるんですか？」「なんでこんなところが痛むようになるんですか？」「いま押さえられて痛むところはどうなっているんですか？」と質問を投げかけてくれる患者さんもいらっしゃいます。
もともと人と会話するのに苦手意識が強かったのと、手先に集中し五感をフル稼働させて施術していきたいので黙ったままでいたいのです。
施術しながら喋るのは面倒であってもこれは何かと質問をされればわたしが何をやっているのか、患者さんの身体はどのような状態になっているのか誠実に答えなければなりません。
集中して手を動かす右脳的な仕事をしながら同時に、順序立てて言葉で説明し左脳的なこともやっていかなければなりませんから最初の駆け出しの頃は答えるのにしどろもどろで難儀したものでした。
ですが、こちらに質問していただけるのは施術者としてもすごく鍛えられるありがたい患者さんなんです。
いまでは喋りながらでも手は自動的にいい仕事をしてくれるようになりました。
施術中であっても気になることがあれば遠慮無く、なんでもご質問ください◎
