平成15年10月1日土曜日大安、空は快晴。
師匠のもとに弟子入りして専門学校3年生の駆け出しで、その日は大阪府吹田市の師匠の治療院に入っていました。
前日の9月30日は出産予定日を過ぎた嫁さんを産婦人科へ連れていき、「予定日は数日過ぎていますが、触診しても子宮口は開いてないんでまだ一週間ほどかかるかもしれませんね〜。」と言われ師匠から安産になる手技を習っていたので、嫁さんの実家に送ってから安産指圧をやってあげて家に帰りました。
次の日の1日、昼休みに携帯電話をチェックしたら義姉から連絡があって電話してみると「早朝に破水していま病院にいるから。先生が言うには夕方くらいかなって言うてはるしゆっくり来てくれればええよ。」とのこと。
師匠から習った安産指圧えらい効きすぎやん。
居ても立っても居られないので、まだ治療院に出勤していなかった師匠に電話して帰らせてもらう。
ダッシュで家に帰り、身を清めておこうとシャワーで水を浴びて病院へ。
13時55分に到着。
たしか3階にあった受付まで駆け上がり、息を切らせながら「谷本ですけど〜!」っていうと受付の奥にいた人が笑顔で「おめでとうございます〜。」と言ってくる。
頭の中はパニック。
今から出産にいきんでる嫁さんの手でも握って一緒にヒッヒッハーとかいう予定でいるのに、此奴は何を言っているんだ?
もう一度、笑顔で「おめでとうございます〜。」と言われたところで「産まれたん?!」と聞くと「はい、つい先ほど〜。」とニコニコ顔で答えてくるこのお姉さんは娘を取り上げてくれた助産師さんでした。
13時45分。
わたしが到着する10分前に産まれていた娘。
チョー安産で産まれてきた娘。
もう16歳ですよ。
休みの日は俺のことなんかほっといて一人で電車に乗って遊びに行きます。
出かけるたびに化粧をしてます。
自分でバイト探して自分のしたいことにまっしぐらです。
娘の成長ぶりに追いつかないので眺めることしかできません。
お前が産まれてきてくれて人生が変わりました。
お父ちゃんは幸せやぞ。
ありがとう。
松のを治療院 谷本吉隆
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なお、業者から営業電話が多いため電話に出ることはありません。