あの日から10年。
生きることを突きつけられたような、磨りガラス越しにみていた世界が一気にクリアになった日。
生きることを見つめる日。
生きることそのものであることを知った日。
人の数だけ命があるのではなく、わたしたちがいのちそのものです。
いのちは一つというよりもそれがこの世の全てです。
いのちが様々に変化し、いのちのままにこの世を表現しています。
水の中に生きている魚が水を意識することがないように、人はそれを意識していません。
いのちそのものだからです。
今日という日は誰もがこころのどこかでそれを感じさせられているのではないでしょうか。
そして人にだけ与えられていることは祈りです。
人が祈りのままであるとき、いのちそのものを体現しています。